トラックドライバーが無職になる?いえなりません。

某自称インフルエンサーが5年くらいで自動運転でトラックドライバーが無職になる

説を唱えていますが、実際の所は限りなく0の確率で無職にはならないでしょう。

ただ、一部の高給ドライバーの収入は減るかもしれませんが。

 

1.日本の道は広くない。

 結構致命的ですが、日本の道は大型トラックの幅ギリギリな所が非常に多く、国道なのに大型車両同士がすれ違い出来ないポイントが数多く存在します。地元民はそこら辺は知っていて譲り合うような流れになっていますが、自動運転にそれが可能でしょうか?ある程度の優先順位とか確率されればある程度は回避できますが、優先レーンにトラックが何台も繋がれば一向に進まないという可能性もあります。

 それと、ルート選択が常に正しいとは限らないという点。GOOGLEナビにありがちですが県をまたいだ一般道オンリーのルートを探すと普通自動車1台やっと通過出来る道を選択することがあります。まぁ、それは車格の設定が無いという事と何人かがそのルートを通りGOOGLEがそれが適切と判断してしまった場合なのですが、割と山越えルートにありがちです。

 

2.到着して終わりな訳では無い。

 配送センターにありがちですが、荷積み荷降ろし待ちというのがあります。到着した順だったり、仕事の流れで必要な商品によって優先順位が変わるケースもあります。どこで待機するのかそして誰が支持して移動させるのか?まさかお客さんに運転させたりオペレートさせるってこは間違いなくありません。勿論、荷積み荷降ろしの確認はどうするのか?共通のアプリでチェックなんて事は不可能に近いでしょう。

 

荷降ろししても所定の場所まで移動させるという必要も出てくることがあります。大きな店舗だとパート総出で一気に動かすこともありますが、普通のお店はそんな事しませんし過剰な移動を要求することもあります。下手すりゃ陳列までの契約もあります。

 

3.トラブルに対処出来ない。

 

 トラックなんて乗用車と違い結構トラブルが多いです。雨漏れがあったりチェーン装着も必要な場面も当然あります。チェーンを外すこともあります。隊列移動でトラック数台のチェーンの脱着なんて地獄です。マフラー無いの煤取り機能の不具合で20分くらい停車しないといけないケースもあります。高速ならともかく隊列組んだトラックをどこに止めるか?かなり難しいですね。

 

4.商品破損・事故は誰が責任取るのか?

 

 基本、商品破損は出発するまでは積んだ人の責任、出発したらドライバーの責任という形で破損したら自腹で精算という会社がほとんどです(中には免責○万という形で一部賠償という会社もある)事故っても当然ドライバーの責任です。つまりドライバーの責任として押し付けていた部分を誰が保障するのか?という事。メーカーまぁ取らないでしょうね。

 

 

上記の部分に加えてランニングコスト(運行管理者による負担も加味)を考えると出来たとしても高速道路オンリーって位でしょうね。ヤマトとか佐川のセンターを出発してもよりのサービスエリアのようなポイントで自動運転開始して降りる間際のポイントで人に変わる。それが関の山だと思いますよ。